音楽
用がないのに、人が集まる
音楽には用がありません。なくても誰も困らないし、鳴らしたところで何かが片づくわけでもない。それなのに人が集まります。
教会で育ったので、人が集まって声を合わせる場面をずっと見てきました。大学では軽音でバンドをやっていました。どちらも、うまい人が偉いわけではないんです。合っている瞬間があるかどうかで、その場の温度がまるごと変わる。
人が集まって、熱くなって、揃っていく。この仕組みがずっと気になっています。宗教と音楽は、そこがよく似ていると思っています。
いま作っている曲には、頼んだ人がいません。締め切りも納品先もない。用がないものを、用がないまま作っている。
